ナスの美味しい季節です。
茄子は、焼きナスや味噌田楽にすれば、日本酒との相性もバッチリ!
油との相性もいいので、天ぷらやパスタも捨てがたいのですが、今回はポタージュにしてみました。
このポタージュの味は、茄子とは思えない、まるでスイーツのような仕上がりになるので、絶対に作ってほしい一品です。
✅ また、熊谷守一の「茄子」についても触れていますので、絵のお好きな方は併せて読んでみてくださいね。
ナスのポタージュの作り方
作り方は簡単なので、料理経験の少ない方でも問題なく作れると思います。
ナスのポタージュの材料
■ ナス 5本 (500g程度)
■ 玉ねぎ 大きめの玉ねぎで半玉
■ バター 20g
■ 塩 少々
■ ローリエ 1枚
■ 牛乳 200cc
■ 水 100cc
■ シナモン 少々 (なくてもOK)
■ オリーブオイル
ナスの下準備
まずはナスを焼きます。
今回は魚焼きグリルを使って約15分焼きました。
ナスが焼けたら水に取り…
皮をむきます。
最後にヘタを落として、半分に切っておきます。
このまましょう油をかけて、日本酒といっしょに食べたくなってしまうけど、がまんがまん。
玉ねぎを炒めます
玉ねぎは適当な大きさにスライスします。
鍋にバターを入れ、火にかけて溶かします。
バターは焦がさないように弱火で!
スライスした玉ねぎとローリエを入れ、弱火で玉ねぎがうっすらと透明になるまで炒めます。
玉ねぎが透明になったら水100㏄を入れて、玉ねぎがしんなりするまで煮込みます。
玉ねぎがしんなりしたら、焼きナスと牛乳200㏄を入れ、沸騰させないように弱火でかるく煮込みます。
あら熱を取ってからミキサーにかけます。
塩一つまみを加えて冷蔵庫で冷やします。
すごく少なく感じるかもしれませんけど、塩はこれで十分です。
お皿に入れてオリーブオイルと、お好みでシナモンを添えれば出来上がりです。
熊谷守一の「茄子」
丸々とした少し小ぶりの茄子。
熊谷は生活苦の中で5人の子をもうけましたが、貧しさゆえに3人の子を亡くしています。
写生旅行で名所に連れていかれたときも、道端の花や草、畑の鳥や馬などを描いていたという熊谷守一。
97歳まで自宅の庭の草木や動物に囲まれながら、ただ好きなものだけを描き続けました。
何気ない日常の中にある物だけをじっと見つめ続けた彼の作品は、実に温かみがあって観る人の気持ちを和らげてくれます。
熊谷守一について
日本美術史においてフォービズムの画家として位置づけられています。
裕福な家庭に生まれながらも、極度の芸術家気質で貧乏生活を送りました。
お金や名誉に関心を示さず、晩年に文化勲章を辞退したことは有名なエピソードです。
勲三等叙勲も辞退しています。
「二科展」に出品を続け「画壇の仙人」と呼ばれました。
最後に
出来立てのこのポタージュは、飲む焼きナスっていう感じですけど、一晩冷蔵庫で寝かせると、ほんのり甘いチョコレートスイーツのような味に変わります。
砂糖も何も使ってないのに、この味は驚きです。
ぜひ!ぜひ!お試しください。
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