暑い夏に涼しげな一品、黄金トマトスープの素麺カッペリーニ風のご紹介です。
カッペリーニはちょうど素麺と同じくらいの太さで、「天使の髪の毛」の異名を持つパスタです。
今回はこのカッペリーニの代わりに、三輪素麺を使ったスープに仕上げてみました。
のど越しがよくて、暑い夏にピッタリの一品です。
ぜひ、お試しください。
✅ 絵画紹介のコーナーは、カッペリーニの天使の髪の毛にちなんでブグローの天使を取り上げ、天使とキューピッドの違いを紹介しています。
あなたは天使とキューピッドの違いをご存知ですか。
黄金トマトスープの素麺カッペリーニ風の材料
■ 素麺 (坂口製麺の三輪素麺) 1束
■ 黄金のトマトジュース 100cc
■ 梅干 (酒直の「宝梅 紀のなごみ」) 1/2個
■ 大葉 1枚
■ みょうが 1/2個
■ 白だし 小さじ1
■ レモン汁 5~6滴
素麺ならなんでもいいですけど、今回は坂口製麺の三輪素麺を使います。
麺の弾力が素晴らしく、茹ですぎても麺のコシは損なわれないからです。
梅干は株式会社 酒直の「宝梅 紀のなごみ」。
黄金のトマトジュース。
作り方は以下のリンクからご覧ください。
黄金トマトスープの素麺カッペリーニ風の作り方
自宅栽培の大葉とみょうが。
みょうがはちょっと小ぶりです。
大葉とみょうがは千切りにします。
「宝梅 紀のなごみ」は旨味と風味豊かな梅干です。
塩分と酸味がおさえられているので、他の梅干で代用する時は量を調整してください。
梅干は細かくつぶします。
スープは黄金のトマトジュース100ccに対して、白だし小さじ1。
レモン汁を数滴(5~6滴程度)加えます。
素麺を茹でます。
茹で上がったら、手早く冷水で冷やします。
よく水を切ってお皿に盛りつけます。
大葉、みょうがの千切り、梅干を上にのせます。
黄金のトマトスープを注げば出来上がりです。
崩して全体を混ぜ合わせて召し上がってください。
✅ では、絵画紹介のコーナーにいってみましょう。
ウィリアム・アドルフ・ブグローについて
ウィリアム・アドルフ・ブグロー (1825-1905) は19世紀後半のフランスの美術界に君臨した画家です。アレクサンドル・カバネルとともに、この時代のアカデミズム絵画を代表する画家であり、印象派絵画を拒否した保守派の人物としても知られています。
彼は新古典主義の画家ピコの弟子で、微妙な明暗まで再現する高度な技術と、磨きあげられたマティエールが輝くその表現は、究極のアカデミック写実技法といってもいいでしょう。
愛らしい少女などを描いたブグローの人物画は、当時の英米のコレクターのあいだで圧倒的な人気がありました。
ウィリアム・アドルフ・ブグローの天使
左がアムールで右がプシュケー。
実は、アムールは天使ではなくキューピッドであり、プシュケーはもともとは人間の娘です。
では…
天使ってなにもの?
キューピッドってなにもの?
プシュケーって誰?
…ってなりませんか?
天使とキューピッドの違いとプシュケーについて
キューピッドとは
キューピッドは古代ギリシャの愛の神「エロス」であり、古代ローマでは「クピド」または「アモル」と呼ばれます。
しばしば恋の弓矢を持っており、ここが天使と大きく違います。
天使のイメージの原形にもなりました。
つまり、天使がキューピッドをパクったということになりますね。
天使とは
天使は神と人をつなぐ役割をもち、次の9階級があります。
① 上級三隊:熾天使・智天使・座天使
② 中級三隊:主天使・力天使・能天使
③ 下級三隊:権天使・大天使・天使
頭の上に輪っかが描かれていることもありますが、キューピッドに描かれることはありません。
人間に翼の生えた姿は、ギリシャ神話の勝利の女神ニケに由来します。
プシュケーとは
もとは「魂」の意。
アプレイウスの「黄金の驢馬」によって、エロスとの恋物語の相手として知られるようになりました。
エロスとの恋は彼の母親であるアフロディーテによって邪魔され、彼女は数多くの試練に合います。
最終的にはペルセポネ(冥府の王妃)から受け取った箱を開けて眠りに落ちますが、エロスに見つけられて天に登ります。
この時、アフロディーテとも和解しました。
ギリシャでは飛び立つ魂が蝶で表されたことから、蝶の羽を持った姿や、蝶を伴って描かれます。
最後に
小さなグラスに盛り付ければ前菜として。
トマトジュースを漉した時に残る果肉と、梅干を混ぜ合わせて添えてみました。
トマトの風味が増してこれも美味しいです。
お好みでお試しください。
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