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泡にピッタリ!砂ずりとセロリのピクルスの作り方と〈緑〉の歴史について

砂ずりとセロリのピクルス

1日の制作が終わってすぐに何か飲みたい、そんな時にすぐに一緒に食べられる一品があると重宝しますよね?

ちなみに僕は、迷わず泡 (スパークリングワイン)をチョイス!
そんなことは、どうでもいいですね…💦

今回は、そんな泡にピッタリの、砂ずりとセロリのピクルスの作り方を紹介します。

すぐに食べられるだけでなく、砂ずりのコリコリとした食感と、セロリのシャキシャキした食感も楽しい一品です。

ぜひ、お試しください!

併せて今回は、色鮮やかなセロリの緑に魅かれたので、〈緑〉の歴史について書いてみます。

砂ずりとセロリのピクルスの作り方

砂ずりとセロリのピクルス‥材料

■ 砂ずり 4~5個
■ セロリ 1本

~ピクルス液~
■ 酢 200㏄
■ 水 200㏄
■ ざらめ 大さじ 5 (上白糖でOK)
■ 塩 小さじ 2
■ ローリエ 1枚
■ ニンニク 1片
■ 黒コショウ 20粒程度
■ 鷹の爪 1本

材料の下処理

砂ずりの下処理

砂ずり

砂ずりを適当な大きさに切ります。

砂ずり

沸騰した湯500ccに塩小さじ1.5をいれ、砂ずりを入れます。
長く煮過ぎると固くなるので、中がほんのりピンク色になる程度にします。

砂ずり

火が通ったら湯切りします。

セロリの下処理

セロリ

セロリはまず縦に半分にカットし…

セロリ

適当な大きさに切ります。

※ 葉の部分は飾り用として、そのままとっておきます。

砂ずりとセロリをピクルス液につけこみます

ピクルス液

材料を全て鍋に入れて煮溶かします。

砂ずりとセロリのピクルス

砂ずり、セロリを適当な容器に入れ、煮溶かしたピクルス液を熱いまま合わせます。
粗熱が取れたら冷蔵庫に入れ、一晩漬けこみます。

砂ずりとセロリのピクルス

皿に盛りつけ、とっておいたセロリの葉を添えれば出来上がりです。

〈緑〉の話

自然界で〈緑〉といえば植物です。
しかし、すべての人にとって植物が〈緑〉というわけではありません。

熱帯地方に暮らす人々のイメージする植物の色は、他の地域より青みがかっており、乾燥地帯の人々は〈黄〉に近いもののようです。

オーストラリアの先住民アボリジニの芸術家たちは、周囲の荒涼とした風景を映し出す〈赤〉、〈黄〉、〈橙〉、〈茶〉を使い、これらを表す語彙もたくさん持ち合わせています。
反対に、私たちが〈緑〉、〈青〉、〈紫〉と呼ぶ色は彼らの生活する風景にはほとんど存在しないので、
私たちが〈緑〉と呼ぶ葉には「ナマズのテラテラと光った斑点」や、「虹の白い色」という風に表現するそうです。

〈緑〉の顔料はマラカイト、「緑青」、「銅の二次化合物」、「緑土」などごくわずかしかなく、染料にいたっては皆無です。

植物からは度重なる洗濯や光に耐えられる純粋な〈緑〉は得られません。
そのため人々は早くから〈黄〉と〈青〉を混ぜて〈緑〉を得る方法を習得していました。

緑の歴史について

今では当たり前のことですが、かなりの研究と模索が繰り返されたと考えられます。

先史時代の〈緑〉

当時の芸術家たちの身の回りには〈緑土〉と呼ばれる顔料のもととなる緑色の岩がありましたが、その〈緑〉では暗い洞窟内で見えにくく使われなかったのでしょう。

北ヨーロッパでは新石器時代以来「カバノキ」の葉が使われていたため、〈緑〉の染料にカバノキの葉が試されましたが、媒染剤に酢か尿を使っても、得られる染料は茶色に近いものでした。

エジプトの染色職人たちは「大青(アブラナ科の植物)」の染料にサフランの黄色い染料を重ねて布を〈緑〉に染めていたようです。
芸術家たちはパピルスに絵を描く時は主に「マラカイト」を使っていました。
その他にも「エジプシャン・ブルー」と「黄土」を混ぜて〈緑〉の色相を広げていました。

ローマ文明は数少ない〈緑〉の顔料にこだわり続け、「緑土」の利用に習熟しています。

中世ヨーロッパの〈緑〉

この頃のキリスト教の社会では、色を混ぜるという行為を忌み嫌っており、〈緑〉を得るには大変な問題がありました。
染色を行う工房で〈黄〉を扱えるのは〈赤〉を扱う工房で、〈緑〉に染める権利を持っていたのは〈青〉を扱う工房だった上に、調剤する場所がとても離れていたのです。
そのため〈黄〉と〈青〉が出会うことはほとんどありませんでした。

画家のアトリエにはさまざまな種類の顔料が集まっていましたが、挿画師たちは宗教上の理由から混色して〈緑〉を得ることをせず、〈緑〉の顔料を使う方を好みました。

そのため染色職人たちは顔料の不足に悩むことはなかったのですが、満足のいく〈緑〉を得ることはできません。
町の住民たちは彼らの染める〈緑〉には見向きもせず、田舎の農民の衣服に使われます。

そうした人々の感覚は16世紀以降に変化します。
北ヨーロッパの染色職人たちが「大青」の〈青〉で一次染めをし、「キバナモクセイソウ」の〈黄〉で二次染めをし〈緑〉の染色を始めたのです。
この調合法は各地に伝えられましたが、〈黄〉と〈青〉を混ぜて〈緑〉を作る方法が定着するのは18世紀半ば以降のことです。

今日、私たちが簡単に得られている〈緑〉ですが、こんなにも長い時間と人々の模索があるとは驚きですね。

最後に

このピクルスは、冷蔵庫で3~4日は保存がききます。

お酢のおかげで砂ずりの臭みは消えるので、砂ずりが苦手な方にもおすすめです。

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