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サクサク豆腐カツの甘辛みそソースと高橋由一が豆腐を描いた理由

豆腐カツ
■ ヘルシーなのに濃厚な美味しさ。
 油で揚げているのに、たくさん食べられる。
 ビールにも日本酒にもあう。

豆腐と言えば、手っ取り早く冷奴や湯豆腐なんかにすることが多いでしょうか。

良質なタンパク質やリノール酸が豊富な豆腐ですけど、酒の肴にするにはちょっと物足りなく感じることもしばしば。

そんな豆腐も、しっかり水切りしてパン粉をつけて揚げれば、濃厚な味わいの一品に大変身。

この記事ではサクサクした食感も楽しい、『豆腐カツ甘辛みそソース』の作り方を紹介します。

併せて、高橋由一の豆腐について触れてみます。

高橋由一 豆腐
「高橋由一「豆腐」/ 引用:Wikipedia」

サクサク豆腐カツの甘辛みそソースの材料 (1人分)

~豆腐カツ~
 絹ごし豆腐 150g
 卵 1個
 パン粉 適量
 片栗粉 適量

~甘辛みそソース~
 赤味噌 大さじ1
 水 大さじ1.5
 酒 大さじ1
 みりん 大さじ1/2
砂糖 小さじ1.5
 しょう油 小さじ1
 一味唐辛子 適宜

~付け合わせ用~
■ ベビーリーフサラダ

豆腐の水切り

豆腐の水切り

豆腐をキッチンペーパー等で包み水切りします。
キッチンペーパーが水をたっぷり含んだら取り替えます。

面倒ですけど、時間をかけてやる方がいいです。
キッチンペーパーは4~5回程度交換します。

👉 水気が抜けると豆腐は少し小さくなります。

豆腐を揚げます

豆腐カツ作り方

豆腐を3等分して片栗粉をまぶします。

豆腐カツ作り方

そのまま卵につけて…

豆腐カツ作り方

パン粉をつけます。

豆腐カツ作り方

油に投入。
油の温度は180℃くらい。

油の量は豆腐が半分くらい浸かる程度にしてます。
きつね色に色づいたら裏返します。

油の温度180℃は、菜箸を水につけてよく拭き取り、油につけた時に箸から小さな泡がシュワシュワと出る程度。

甘辛みそのソースを作ります

みそのソース

鍋に水、酒、みりん、砂糖、しょう油を入れて熱します。

沸騰したら弱火にして味噌を溶かし、焦がさないように混ぜながらさらに5分ほど熱します。

最後に一味唐辛子を入れます。
分量はお好みで。

盛り付け

豆腐カツ

市販のリーフサラダと共に、お皿に盛り付けました。

最後に甘辛みそをかけたら出来上がりです。

サクサク豆腐カツの甘辛みそソースのお味は?

豆腐カツ

淡泊な豆腐がこんなにも濃厚な味わいになるのか…、っていうくらい意外な旨さが広がります。

外はサクサクで中はしっとり。
甘辛みそが絡むと、もうお酒が止まりません!

豆腐カツ作り方まとめ

■ 豆腐をしっかり水切りします。
■ 片栗粉、卵、パン粉の順につけ、180℃の油できつね色に揚げます。
■ 甘辛みそソースは、鍋に水、酒、みりん、砂糖、しょう油を入れて熱し、沸騰したら弱火にして味噌を溶かしさらに5分。
■ ベビーリーフなどの付け合わせと共に器に盛り付け、甘辛みそソースをかければ出来上がりです。

高橋由一の豆腐について

高橋由一は、日本初の本格洋画家として知られています。
代表作に「鮭」や「花魁」などがあります。

高橋由一「鮭」
「高橋由一「鮭」/ 引用:Wikipedia」
高橋由一「花魁」
「高橋由一「花魁」/ 引用:Wikipedia」

その由一の作品の一つに「豆腐」があります。
彼はなぜこんなモチーフを描いたのでしょうか。

高橋由一 豆腐

高橋由一はなぜ豆腐を描いたのか

もともと由一は侍でした。
佐野藩士の子として生を受けた由一ですが、幼少のころから絵に秀でていました。
わずか2才の時に描いたという人の顔は、母親たちを驚かせるほどだったのです。

12才の頃から、佐野藩に出入りしていた狩野派の画家に絵を習いますが、家業の剣術指南役を継ぐための修行に追われ、絵画修行は休みがちになってしまいます。

そのため…

後々、絵は独学で学ぶことになります。

20才の時に描いた廣尾稲荷神社拝殿天井画「墨龍図」は、すでに日本画家として十分な力量を窺わせる完成度を示し、これを見た祖父は、由一に絵の道に進むことを認めるのです。

墨龍図
「高橋由一「墨龍図」/ 引用:港区立郷土歴史館」

ちょうどその頃、西洋の石版画に出会い衝撃を受けた由一は、西洋絵画の道を進むことになります。

その後24才の時に、蕃書調所ばんしょしらべしょ画学局ががくきょく(後の東京大学、東京外国語大学)に入局しました。
(本格的な油絵の技法は、イギリス人のチャールズ・ワーグマンより指導を受けています)

蕃書調所では、経済学、語学、工学、数学、地理学、天文学、画学が研究されており、画学局の役割は主に記録です。

日本が近代化を図るためには、物事を正確に記録することと、製図が必要でした。
つまり、殖産興業に役立てる技術です。

洋画の意義はリアルであること。
当時、日本人にとっての西洋画は芸術ではなく、物事を正確に表す技術でしたから、これは画学局にとって、うってつけなわけです。

高橋由一は、この西洋絵画の正確な技術を伝える最適なモチーフとして、誰もが見たことがある「豆腐」や「鮭」を描いたのです。

最後に

この豆腐カツは、豆腐の水切りに時間はかかりますけど、作り方は簡単で美味しいのでぜひお試しください。

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